動悸-即効性を目指す鍼灸
(埼玉県 川越市)

Ⅰ 気血不足
「心(しん)は血脈を主(つかさど)る」との言い回しがあり、脈は心(しん)によって統括されています。心(しん)は脈の管理や運行を主っています。また、血(けつ)には精神を安定させる作用があります。
脾胃虚弱によりエネルギーの低下、精神の使い過ぎや出血性疾患などによるエネルギーの消耗は、心(しん)の血脈を主る機能と蔵神機能を弱くさせ、精神不振を伴う動悸が出ます。

心(しん)の血脈を主る機能は、心の推動作用により営まれます。心の推動作用が低下すると、水液の流れは停滞し、痰飲やオ血が生じさせ、これらは動悸を増悪させます。心気不足は疲労過度、精神の問題などによりあらわれます。
(症状)
○動悸・驚きやすい・不安感・不眠・多夢・・・エネルギーが不足して心(しん)を養うことができなくなります。
○眩暈・・・脳のエネルギー不足
○面色不華・・・心の華は顔。
○疲労倦怠・・・推動作用の問題→全身倦怠感
○舌質淡紅・・・舌は心の苗、淡色はエネルギーが足りない
○脈細弱・・・細:血が低下、弱:気の低下
(鍼灸による施術方針)五臓六腑を補う、養心安神)
心の虚弱は、エネルギー全体の不足が多く散見されます。気は血の母。

Ⅱ心腎陰虚
(症状)
○動悸・不安・・・肝腎陰虚により、心を養う陰分も低下する。
○心煩・不眠・・・陰分の不足→虚熱の発生→神を乱す
○五心煩熱・・・掌・足の裏がほてる、イライラする、特に夜に目立つ。
○眩暈・耳鳴・・・肝腎陰虚→脳のエネルギー不足(脳は髄の海)、肝の熱が上がる
○腰の問題・・・腰は腎の外府
○舌の色は紅、苔は少ない・・・紅は虚熱、苔少は陰分低下
○脈細数・・・細は陰分不足、数は虚熱
(鍼灸による施術方針)滋陰降火・養心安神
肝は血を蔵し、腎は精を蔵します。陰分を補うことにより、虚熱もおります。陰分不足による動悸・不眠に奏功します。

Ⅲ心陽虚
(症状)
○動悸・・・心の陽分が足りなくて、血脈を滋養できない・運行が滞る→動悸
○胸悶・・・陽の不足
○息切れ・・・陽虚と気虚が同居している。
○面色白・浮腫む・・・陽の低迷→水湿停滞による症状
○体の冷え・・・骨の髄まで冷えます
○眩暈(めまい)・・・陽分の低迷→エネルギーが頭に上らない
○舌淡・苔白・・・淡舌は陽分不足、苔白は痰飲の停滞
○脈虚弱・・・陽の低下
(鍼灸による施術方針)温補心陽、安神利水
心陽および腎陽を熱補する(腎は陰陽の宅)。熱補により水湿の運行を鼓舞する。

Ⅳ心血瘀阻
(症状)
○動悸・・・瘀血が滞って流れを阻害すると、心を養うことができず、動悸が発生します。
○胸悶・心痛・・・瘀血により気が停滞すると胸悶が出ます。瘀血が心絡を阻害すると痛みが生じます(不通即痛)。
○顔色が黒い・・・暗い色は瘀血です。
○舌色が暗又は紫色・・・瘀血を意味します。
○脈渋結代・・・瘀血による不通により生じます。結とは規則的に脈が飛ぶことを意味します。虚弱な脈です。
(鍼灸による施術方針)活血化瘀、理気通絡
活血化瘀と、エネルギーを流す施術を行います。気虚には補法を施します。

Ⅴ肝うつ痰阻
(症状)
○動悸・・・肝うつ気滞により生じた痰湿が心に関するエネルギーの流れを阻害することにより発生します。気うつ→痰熱発生→痰熱上昇→心蔵神かく乱→精神不振→動悸の増悪
○脇・胃の膨満感・・・足の厥陰肝経の問題です。
○痰が多い、むかつき・・・胃気上逆の症状です。
○舌苔厚膩
○脈は弦滑・・・肝気うつ滞の脈と痰湿の脈です。
(施術方針) 疏肝理気・化痰開竅
疏肝理気により肝を通じさせ、化痰法により痰湿を除去→心竅を開き動悸を改善します。

※タイプ別区分は他にも多数ありますが、全てを網羅することはできないため、セオリー的なものを掲載しました。

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