不眠症-即効性を目指す鍼灸
(埼玉県 川越市)

軽度の場合は「なかなか寝付けない、ぐっすりと眠れない、何度も目が覚める、一度目が覚めると寝付けない」などがみられますが、重い場合は”一晩中眠れない”といった症状もみられます。

当該症状を引き起こす原因は多くあります。精神情緒が不安定になって肝が条達を失う、飲食の不節制による脾胃の問題などが挙げられます。これらの原因は、虚証と実証の2種類に区分することができます。虚証は正気不足、実証は邪気上憂によって発症します。

虚も実も人体内の気血・陰陽の均衡を欠いて、五臓六腑の生命力の低下をもたらし、その結果として不眠症が発症します。よって、施術方針は、五臓六腑の生命力の活性化・バランスの均衡化にまとめられます。

病状に基づいて、疏肝解鬱、補脾和胃、補腎陰、補益心脾、寧心安神などの中からアプローチ方法を選び、気血の調和、陰陽の平衡を図り、五臓六腑の生命力を正常な状態に戻します。

Ⅰ区分
(1)肝鬱気滞
長期に亘り感情を抑え込んだり、思案しすぎたり、怒る状態が続くと、肝は条達を失調し、鬱して通暢しなくなります。肝気が鬱した状態が長期化すると、肝気は火となり、炎上して心神に悪影響を与えます。その結果、心は安定を失い当該症状に至ります。
(主症)イライラ、感情が不安定、めまい、頭痛、口が苦い、ノドが渇く、目の充血などが随伴する場合もあります。小便黄、大便秘結、舌の色は紅、苔は黄、脈は弦で数
(施術方針)疏肝理気、寧心安神
(ツボ)太衝、肝癒、行間、神門、胆兪、心兪など

(2)痰濁中阻
飲食の不節制により消化器が疲れると、水穀が気血にならずに滞り、痰濁が形成されて中焦に問題が生じます。そのため、胃気は和まず、痰熱が上昇して心神に影響を与え、不眠症に至ります。
(主症)痰が多い、胸が悶々とする、頭が重い、めまい、少食、食後の異常な眠気、口臭などが随伴する場合もあります。舌苔は厚粘で黄、脈は滑で数
(施術方針)清熱化痰、補脾安神
(ツボ)脾兪、胃兪、公孫、太白、足三里、豊隆など

(3)心腎不交
生来、身体が虚(うつ)ろで陰虚であるか、または、慢性化した日常生活により腎陰が枯渇すると腎水も枯渇し、上昇して心陰と通じ合うことができずに心腎不交となり、不眠症になります。
(主症)精神不安定、めまい、動悸、耳鳴、物忘れ、腰が重くだるい、就寝時に足の裏がほてる、ノドの渇きなどが随伴する場合もあります。舌は紅で苔は少ない、脈は細で数
(施術方針)交通心腎、寧心安神
(ツボ)照海、腎兪、神門、心兪など

(4)心脾両虚
過度の思案や悩みは心・脾を損傷します。心が損傷すると血虚に至り、血が心を養えず神は居所を失います。また、脾が損傷すると食欲減退となり、飲食物からの気血の生成が不足します。そのために、気血両虚で心を滋養できず、心神不寧になり不眠症になります。
(主症)夢を多く見る、動悸、物忘れ、めまい、身体が重くだるい、精神疲労、少食、便通異常などが随伴する場合もあります。舌色は淡い、苔は薄い、脈は細で弱
(施術方針)養心健脾、補脾安神
(ツボ)心兪、脾兪、三陰交、公孫、足三里など

(5)心胆気虚
元来、精神的ダメージに敏感で気に病んだり、胆の決断機能が低下して物事に驚きやすい体質である場合、強い精神的ダメージを受けると心神が損傷し、常に物事にビクビクして、恐に縛られた状態が継続することになります。その状態が長期化すると心虚胆怯となり、不眠症になります。
(主症)過敏に反応して覚醒しやすい、物事にビクビクする、動悸、息切れ、倦怠感などが随伴する場合があります。舌色は淡い、脈は細で弱
(施術方針)養心鎮驚、補気安神
(ツボ)神門、風池、三陰交、絶骨、心兪など

※タイプ別区分は他にも多数ありますが、全てを網羅することはできないため、セオリー的なものを載せました。


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