西洋医学的アプローチと東洋医学的アプローチ

西洋医学的アプローチと東洋医学的アプローチについて、樹木に例えて述べてみます。無理がある例えですが、ご容赦ください。

その年は季節的な要因もあって、樹木の生命状態が悪くなりました。樹木の生命力が弱くなった場合、具体的な症状としては、当該樹木の弱い部分に出てくるため、それぞれの樹木によって、症状は多種多様です。

Aさんのお宅の庭にある大きな木は、葉が痛んでしまいました。Bさんのお宅の庭の大木は、花が枯れてしまいました。また、Cさんのお宅の大きな木は、枝が病んでしまいました。樹木の病について、東西それぞれの方法でアプローチを行った場合について述べてみます。

(T)西洋科学的アプローチで改善を図る場合
樹木の病については、病の治療をする樹木治療士という職業があると仮定します。樹木治療士は、科学的な方法で樹木の治療をします。科学的方法は薬を使ったり、痛んでいる箇所にハサミを入れたりして、具体的に痛んでいる箇所に直接アプローチする方法を採ります。

(A家の木)樹木治療士は、葉に対して直接、薬を使用して治療したところ、葉の痛んでいる症状は改善しました。

(B家の木)同じく、花に投薬したところ、花は活気を取り戻しました。

(C家の木)枝のうち、問題が生じている箇所にハサミを入れるなどして、直接的に手を加えたところ、枝は調子を取り戻しました。

(U)東洋的アプローチで改善を図る場合
樹木の病については、病の改善を図る樹木改善士という職業もあると仮定します。樹木改善士は、樹木に元々備わっている自然治癒力を活性化する方法で、改善を図ることを生業としています。

(A家の木)樹木改善士は、根に問題があるとして、根に対して生命力を活性化するアプローチを行い、葉には何もしませんでした。しかし、葉は元気を取り戻し、痛んでいる症状は改善しました。

(B家の木)花が枯れているのは茎に問題が生じているからだとして、茎に対して自然治癒力を活性化する方法を施したところ、花は活気を取り戻しました。花には直接的には何もしませんでした。

(C家の木)根と茎の両方に問題があるとして、根と茎の生命力を補ったところ、枝は調子を取り戻しました。枝には直接、何もしませんでした。


西洋医学と東洋医学では、考え方が全く違います。全く違うからこそ、片方で改善しない症状であったとしても、もう片方で改善する可能性が出てくる訳です。そしてそれは、それぞれの分野に徹している職人ほど、実現できる可能性が高いと思われます。西洋医学と東洋医学を中途半端な混ぜ込ぜにして、気休め医療になっても意味がありません。

(2016.11記)


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