健康ブームに左右されない方法 


〇昨今は健康ブームです。「死んでも健康になりたい」などと揶揄されます。巷では健康情報があふれかえっています。健康法には王道と邪道があると思います。王道とは、多くは生活習慣病のリハビリや予防として、医師から進められて行っている人が多いのが特徴です(医師に進められなくても多くの人が実践しています)。つまり、運動・食事・睡眠の三拍子です。

〇邪道とは「これさえやれば大丈夫」と奇をてらう宣伝をしているものです。邪道健康法の特徴は、「実践する人にとって都合の良い健康法」ということです。たとえば、「フルーツ健康法」なるものがあります。「ごはんの代わりにフルーツを食べれば、特別な運動はしなくても、コレステロールが下がりダイエットにもなる」ということですが、この健康法をやっている人は、「フルーツが好きで、運動をしたくない人」です。健康器具もそうです。「できれば運動をしたくない」という自分の欲求を正当化してくれるものを探した結果、健康器具に行きつきます。他にも「水のみ健康法」「○○食健康法」「○○汁健康法」「○○ダイエット」「「○○もみ健康法」など並べたら切りがありません。

〇ここで、視点を180度変えて、「健康法を実践する立場」から「健康法を流行らせる立場」に自分を置き換えて考えてみましょう。「健康法を流行らせる」には、ありきたりの方法では見向きもされません。奇をてらうような方法を考えたとしても、それが苦しさや面倒くささを伴うものでは、同様の結果です。大衆の興味をひきつけるためには、第一に「奇をてらう方法で、楽で苦しくなく、面倒くさくもなく、大衆が好むもの」である必要があります。そして、第二に「身体に悪くない方法」ということになります。つまり、ダイエットを流行らせる側は、第一目的として「身体によい方法」ではなく、「一般大衆をひきつける」ものを考えなければ見向きもされない、ということです。

〇話しが変わりますが、私からみれば、周りにいる人はみんな頭がよく見えます。頭がよくなければ仕事はできないのだな・・・とつくづく思います。一家の主婦にしても、「人生設計を考えて貯金をして・・・」などと、常日頃から頭を使って複雑な人生を切り盛りしていこうとします。しかし、健康法になると、一変して単純化してしまう傾向があります。「これさえやれば健康になれる」といううたい文句に、はまりやすい傾向があります。そして、うたっていることが「好きな食べ物」「運動をしたくない」など、自分にとって都合がよいとなおさらです。
 ひとつの例として「○○大辞典」にだまされた人々です。もちろん、だます方が悪いのですが、マスコミが右を向けといったら、全てが右を向いてしまう、というのではあまりにも単純です。難しい世の中を、渡り歩いている皆さんのすることとは思えません。

〇なぜこのような単純な思考回路に、はまってしまうのでしょうか。それは、「健康法はプラスアルファである」「理屈で物事を考える」という2つの間違いをおかしていることが原因ではないでしょうか。「健康法はプラスアルファである」について説明しますと、「健康法はやらなくても良いけど、やれば身体に良い」という考え方です。つまり、「やった分だけプラスになる」という考え方です。これは間違いです。「やった分だけプラスになる」のではなく、「やらない分だけマイナス」になるのです(特別な健康法は必要ありません。運動・睡眠・食事を気をつければ充分です)。こうした現象は中高年以降になると、自分の身体で実感してくると思います。その頃になると、真剣に健康のことについて考え始めますが、できればもっと前から考えていくべきだとおもいます(生理痛・子宮トラブルに悩んでいる人はその意味で先んじて考える機会を与えられています)。

〇次に「理屈で物事を考える」という間違いです。健康法や健康器具を流行らせるためには、それらがなぜ健康によいのかを理屈をもって説明する必要があります。その結果、ある一部分をだけを取り出して「この食べ物はこんなに身体に良い」「この器具はこんなに有効だ」などと説明します。しかも、医学博士などの権威のある人が監修についていたりすると、全面的に信じてしまいます。それらの理屈は間違ってはいません。しかし、何事にも長所と短所があり、その長所だけを抜粋して宣伝しますから、見る側の人は注意が必要です。人間も同じです。人には必ず長所と短所があります。その長所だけを抜き出して「この人はこんなに良い人だ」という見方をしても意味がないでしょう。

〇では、これらの健康法に左右されないためには、どうしたらよいのでしょうか?答えは簡単です。「当り前のことを当り前に考える」ことです。子供の頃、ご両親に注意されたことを考えてみてください。「冷たいものをたくさん食べてはいけません」→フルーツの食べ過ぎは身体を冷やす。「夜更かしはいけません」→睡眠に気をつける。「家の中にぱかりいないで、外で遊んできなさい」→運動することが必要。「間食をするから三度のご飯がたべられないのでしょう」→バランスのとれた食事。誰が考えても当たり前でバカバカしいことですが、物事を理屈で考えるあまり、それが分からなくなっているのが現代人なのです。

〇1日水を○リットル飲めば健康になれる、コーヒーを毎日○杯飲めば肝臓に良い、お酢を○CC毎日飲めば身体によい、この健康器具を使えば何キロ歩いたのと同じだ、などもそうです。水でも飲みすぎれば、水分代謝を主る腎に負担がかかります。コーヒーも、胃腸や心臓が強くない人には負担がかかります。酢も飲みすぎれば、肝に負担がかかります。逆にそれらを適度にとっていれば、身体によいのは当然です(コーヒー、お茶には要注意)。
 健康器具もそうです。実際に使ってみれば、「楽で全然運動した気がしない」ということであれば、理屈はどんなにすばらしくても、それは運動したことにはならないのです。そんなことは当たり前です。これらも理屈で考えずに、感覚で考えれば、「理屈はわからないけれど、そんなに飲むのはおかしいでしょう、そればかり食べていたら栄養が偏るでしょう、こんなのが○キロ歩いたのと同じはずがないでしょう」という当たり前のことを当たり前に考えることができます。

〇生理痛・子宮トラブル対策で考えれば、運動・食事・睡眠を正しくすることがもっとも近道です。そして鍼が入れば速効性も期待できます。そのときの喜びはきっと大きなものになるはずです。
 小賢(こざか)しい健康法は邪道です。王道の健康法を歩もうではありませんか。生理痛・子宮トラブルの人にとって、運動・食事・睡眠はやっただけプラスになるのではなく、やらなければマイナスになります。それほど、欠かすことのできないものです。そして、それが全ての病気を予防することにもつながります。こんな生理痛・子宮トラブルのために、人生を邪魔されるのはもうよしましょう。生理痛・子宮トラブルを天から与えられた試練と考え、乗り越えていきましょう。いまも生理痛・子宮トラブルに苦しんでいるあなた、どうか負けずに相談してください。生理痛・子宮トラブルのために、これ以上人生をじゃまされるのはごめんですね。どうか、がんばってください。
 

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