東洋医学的アプローチとは

西洋医学では「〜の治療」などと病名別(症状別)に区分してアプローチします。それに比べて、東洋医学は西洋医学的病名に対してアプローチするのではなく、病の中味を東洋医学的区分に分け、それに対してアプローチします。

具体的に東洋医学(鍼灸)の立場から症状や体質を区分すると、概ね14種類に分けられます。この区分は、どのような西洋医学的病名がついていようと、それにとらわれることはありません。

肝うつ気滞
肝血虚
脾気虚
脾陽虚
胃陰虚
肺気虚
肺陰虚
腎気虚
腎陰虚
腎陽虚
心気虚
心陰虚
心陽虚
外邪

それでは何故、お前のHPでは病名(症状)別に並べられているのだ?とのご指摘を頂きそうです。理由は、肝うつ気滞・・・肝の疏泄が停滞して・・・などとだけ説明しても、病名(症状名)を載せない限り、HP閲覧者にアピールできないからです。そのため、仕方なく西洋医学的病名(症状名)に合わせて述べている次第です。(※鍼灸師の私には法律上の規制があるため、仰々しい西洋医学的病名を掲載できないという事情がありますが・・・)


「西洋医学的病名に対して、東洋医学的アプローチを行う」というミスを犯すと、場合によっては大変なことにもなりかねません。19年前、大メディアの新聞に「漢方薬の副作用で死者10人・慢性肝炎に使われた小柴胡湯」という記事が掲載されましたが、これなども、西洋医学の肝臓の病→東洋医学の肝に帰経する薬→小柴胡湯・・・という間違った思考回路により処方したことが誤治の原因です。西洋医学的病名にとらわれずに、望診・聞診・問診・切診により東洋医学的区分に分類して処方すれば、このような間違いを犯すことはあり得ません。慢性症状によって生命力が極端に弱った患者に対して、柴胡剤(瀉法)を処方することが間違いであることは、(薬屋さんではない)私でも分かることです。








そう考えると、これなども西洋医学の立場から、東洋医学を斜め目線で眺めて「あれに効く、これに効かない」といっているにすぎません。

西洋医学は極めて優秀な医療です。しかし、西洋医学的病名にしたがってアプローチしても、改善しないケースが存在するのも事実です。そのような症状に、全く別の原則(東洋医学的区分)にしたがって鍼灸でアプローチしたら、すんなりと改善した・・・という事例も当たり前のように起きています。

西洋医学で改善しない症状は東洋医学で改善する・・・これが実現できてこそ、東洋医学が存在する意義がある、といえるでしょう。

(2015.05記)

トップページへ

ちょっと一息 

Copyright(C)2005-2017  Nagashima Acupuncture Moxibustion Room(Tsutomu Nagashima)長嶋鍼灸室