根・幹と枝葉末節

〇白状します
「子宮の治療」「捻挫の治療」などという言葉がありますが、これらの言い回しは正しくありません。「生理痛・月経トラブル専門」を名のる私がこんなことを言うのは、自らを否定することにもなりますが白状します。何が正しくないかといえば、私が考える鍼灸の施術に「○○の施術」という局部的な施術は厳密には存在しないからです。「生理痛・月経トラブルの施術をしているではないか!」とお叱りを受けそうですが、正確には「内臓を整えると自然に生理痛・月経トラブルも改善する」ということです。

〇そのツボを選ぶ意味
子宮のトラブルでは有名な「関元」という、おヘソの下10cmの場所にあるツボがあります。私はよくその場所に鍼灸施術をしています。これは「生理痛の場所が下腹部だから」という理由ではなく、肝(激痛ストレス・イライラタイプ)・脾(吐き気タイプ)・腎(冷え性タイプ)三つのエネルギールートの交点だからです。肝(激痛ストレス・イライラタイプ)・脾(吐き気タイプ)・腎(冷え性タイプ)エネルギールートの交点のツボは、身体中探しても三陰交(足首の少し上)、関元(ヘソ下10cm)、中極(ヘソ下12p位)の3箇所しかありません。よって、その交点であるツボが位置する三陰交(足首の少し上)、関元(ヘソ下10cm)の2箇所には鍼灸を施して肝・脾・腎の内臓を整えるわけです。

〇他の症状との関連
先日「施術の後に足首の痛みが緩和したけど、鍼灸と関係があるの?」「生理痛・月経トラブルの施術をされたのに腰の痛みが改善したのはなぜ?」と言われました。「内臓を整えると勝手に他の部分も改善する場合がある」と答えましたが、西洋科学的な部所別の治療に慣れ親しんだ人にとっては、理解するのが難しいのは無理もありません。

〇自然治癒力の威力
厳密にいえば、私は局所的なことよりも身体全体のことを考えるようにしています。人間の身体は自ずから「良くなろう」とする力が元々備わっています。生理痛・月経トラブルにしても、足首や腰の痛みにしても、肝・脾・腎の三臓は生命力の根幹であり、これらのバランスをとることで、生命力の根っこにアプローチすることになり、「良くなろう」とする力に火がつきます。そして、勝手に身体が良くなっていくわけです。考えてみてください・・・ザックリと皮膚を切っても縫い合わせておくだけで、くっついてしまうのですから、どんな薬も自然治癒力にはかなわないわけです。

〇生活習慣の改善
ただし、「良くなろう」とする力と逆行する方向に力が働くこともあります。それは、運動・睡眠・飲食の生活習慣を間違ったときです。誤った生活習慣を続けていると、本来身体に備わっている「良くなろう」とする力を弱らせてしまいます。数日や数ヶ月ならばそんな心配はないかもしれません。しかし、年単位で間違った生活を続けたら「チリも積もれば・・・」になってしまいます。

〇日常生活で生命力を落としている
正しい運動・睡眠・飲食は、やればやるだけプラスになるわけではありません。逆です。やらなければやらないだけマイナスになります。つまり、現代生活を通常にしていると毎日・毎日マイナス方向に働いてしまうわけです。仕事でストレスがたまり、甘いもの・アルコール・タバコなどで発散、遅寝して朝はすきっ腹にコーヒーを流し込み、休日に申し訳程度に運動をして、やったことにして自己満足する・・・などという生活を年単位で続けたら、生理痛や月経トラブルも悪化します。

〇煩わしさとサヨナラ
「生命力・自然治癒力」こそが、生まれもって授かった最も大切なものであることは、間違いありません。その宝物をどう育てていくか(逆にドブに捨て去るか)は皆さんの覚悟次第です。こんな生理痛や月経トラブルなどに人生を狂わされるのはもうやめましょう。早く改善して、月経トラブルに煩わされなくて済む身体に変わりましょう。私は全力で応援します。

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