白砂糖V

東洋医学的立場から五臓六腑に及ぼす影響

〇白砂糖の不自然な過食は生命力にとってマイナス(腎虚になる)
 白砂糖はミネラルと結びつき、体外に排出してしまいます。五行色体表の最右列の五主の項目をご覧下さい。ここに「骨」とあります。生命力の土台である「腎精」は骨や髄が主るのです。生命力を強くしようと思えば、運動や食事(自然のミネラル摂取)で補うのが良いですし、逆に生命力が弱まると骨が脆弱になり腎虚となります。腎は(ア)生命力の源(イ)生殖能力を主る(ウ)精神力の土台、など五臓六腑の中で最も大切な役割を担っています。この腎が虚になると、更年期様の症状・将来に対する不安・うつ傾向・対人恐怖・不眠・髪に力がなくなる・抜け髪・胃腸が弱くなる・腰痛・坐骨神経・下肢の弱り・背中の張りや肩こり・冷えなどの症状の原因となり、「生きていくための力」が弱まります。「寿命は腎気の量で決まる」とも言われるゆえんです。腎は簡単には壊れませんが、「忍び寄る臓器」であるため、気づいた時には相当の虚になっています。毎日の不摂生の積み重ねが年単位で積もったら、「ちりも積もれば・・・」の例えどおりになることも珍しくありません。ちなみに、ある病気(現代医学ではよく分かっていない。東洋医学的には極度の腎陽虚)の重篤な友人(私の第二の師)は、「甘いものを食べると腎精が弱り気分が悪くなる。そんなときは塩分を摂ると落ち着く。これは、感覚的にそうなのであって説明はできない」と言っていました(普通の人は塩分も摂りすぎているので、ご注意を)。

〇白砂糖は脾を破る
 脾の働きとは、胃腸で消化吸収した栄養(営気)を身体に行き渡らせる作用です。「朝礼で倒れる」のは脾の働きが良くないことに起因します。五行色体表真ん中の列の五味をご覧下さい。意味は「適度な甘味は脾を養い、過度な甘味は脾を破る」という意味です。誤解して欲しくないのは、ここでいう甘味とは炭水化物(ご飯、うどん、パン、パスタなど)の甘さのことです。白砂糖のような甘さは想定されておらず、言い換えれば言語道断ということだと思います。東洋医学は養生に対してそれほどまでに厳しい立場をとっています。炭水化物を適度に摂取していれば、たんぱく質や脂肪と違い、速効性のエネルギー源となり、四肢を養う(手足を動かすエネルギー源になる)ということです。これを不自然な白砂糖食品という形で摂取すると、脾の本来のルート(働き)を通過せず、パイパスを通ってエネルギーがつくられるため、本来のルートが機能不全に陥ります。
 本来の脾の働きは(ア)緩やかにエネルギーを補給して長く営気(エネルギー)を維持する・・・これが不足すると集中力が持続せず、倒れたり気分が悪くなったりします。(イ)統血機能(必要な時に血液を出して、不必要な時に止める)を主る・・・これが機能不全に陥るとダラダラと生理が長引いたり、中間期に出血します。(ウ)腎との二人三脚によるエネルギー発生作用・・・これが不足すると腎に負担がかかり、上記の腎虚になります。これらに運動不足(足を使う運動をすれば脾が胃をもみ、消化吸収が促進される)や遅寝が加われば、脾はたちどころに虚となり、長く続けば生理痛(激痛)や子宮トラブル(ちょうか=腹部の塊)などの原因となります。

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