私と親族との会話

私の親族と以下のような会話をしました。

(親族)便秘気味のため、病院で大建中湯(エキス剤)を処方されたので、服用している。

(私)大建中湯は陽虚体質者の中焦(胃腸)を建てる方剤だ。あなたは陰虚体質だから、全く逆の処方になってしまう。たとえ便通が改善しても、陰虚が悪化すると、様々な病的状態の温床になる可能性すらある。やめた方が無難だ。

(親族)君は鍼灸師であって医師や薬剤師ではない。なぜ、医師よりも詳しく分かるのか?

(私)鍼灸も漢方も東洋医学の範疇に入るものであり、西洋医学ではない。鍼灸も漢方も同様の理屈で成り立っている。我が国の医師は西洋医学のプロであり、東洋医学のプロか否かは個々人の努力に委ねられる(医師の国家試験に東洋医学の問題は1問も出題されない)。当該医師は陰虚体質者に対して、陽虚体質者の方剤を処方しているわけだから、とてもプロとはいえない。

(親族)医師は「胃腸を整える効果がある」といっているのだから、医師のいうことを信じる。お前のいうことは信じない。

(私)・・・

この会話を西洋医学の薬に置き換えて考えてみましょう。

(A)私は甲状腺の病気だ。甲状腺に効果があるとして、甲状腺機能亢進症の薬を処方されたので飲んでいる。

(B)あなたは甲状腺機能低下症でしょう。亢進症の薬では全く逆の薬だからやめた方が良い。

(A)君は鍼灸師であって医師や薬剤師ではない。なぜ、医師よりも詳しく分かるのか?・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

★その後、大建中湯を飲み続けた結果、腸の通りは若干改善しましたが、舌が黄色く変化してきました(体内に余計な熱が発生)。これは良くない兆候であるため、医師の同意を得たうえで、麻子仁丸に変方して服用した結果、腸の通りは画期的に改善し、舌も黄色くならなくなりました(麻子仁丸は陰虚体質者向けの方剤)。→追記:1年後には薬を卒業できました。
(2013.04記)


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