帯状疱疹による痛み−即効性を目指す鍼灸
(埼玉県 川越市)

東洋医学において、帯状疱疹は皮膚そのものに問題があるわけではなく、五臓六腑に問題がある・・・と考えます。これは腰痛や肩こりとも共通します(東洋医学は全体治療)。同様に皮疹(水疱など)が治癒した後に続く神経痛についても、五臓六腑の弱点を探し、鍼灸によって当該臓腑の生命力不足を補ったり、生命状態を整えることにより、痛みの改善を目指します。


T帯状疱疹による痛みの分類:肝うつ気滞
○皮疹(水疱など)が発症した時の状況
ストレス・精神不振等により気の流れがうっ滞すると、生命維持に必要な潤い(気血)が不足し、帯状疱疹の原因となります。潤いが不足した状態が長く続くと、余計な熱が生じ、身体の側面・乳房・胸・脇・肩甲骨の辺りなどに出現します。春に出る例が散見されます。帯状疱疹が発症した時の症状としては、激しい痛み、局部が赤く熱して痛む、乾燥する、口が苦い、冷飲、イライラ、易怒、頭痛、発熱、尿は黄or茶色、舌の先が紅、舌の上の苔は黄、などがみられます。
○皮疹(水疱など)が治癒した後に神経痛が発症しやすい部位
身体の側面・胸・脇・肩甲骨の辺りなど
○鍼灸に使うツボ
太衝・足臨泣・陽陵泉・百会・ 腎兪・肝兪

U脾の機能失調
○皮疹(水疱など)が発症した時の状況
脾は西洋医学に置き換えると胃腸に相当します。しかし、実際には胃腸の自覚症状がない場合もあり、分かりにくいこともあります。脾は食物を消化吸収するだけではなく、それにより生じる余計なものを排出する機能までを担います。甘味類・アルコール・脂っこい飲食物の常態化や運動不足が継続すると、脾の運化に滞りが生じ、帯状疱疹に進行します。帯状疱疹が出た時の特徴としては、激しい痛み、局部が柔らかい・ジュクジュクする・化膿する・倦怠感・食欲低下・腹がはる・便通異常などがあげられます。
○皮疹(水疱など)が治癒した後に痛みが発症しやすい部位
顔面・乳房・膝・足の脛(すね)・背中の胃の裏側の辺り・上肢
○鍼灸に使うツボ
内庭・足三里・合谷・三間・脾兪・胃兪

V心の機能低下
○状況
東洋医学における心とは、解剖学における心臓と似通った症状が出ます。しかし、必ずしも西洋医学における心臓の病名がついているとは限りません。帯状疱疹が出た時の症状は激しい痛みなどですが、具体的内容は省略します。体質的な随伴症状として、動悸・不眠・息切れ・ノイローゼや欝などがあげられます。
○皮疹(水疱など)が治癒した後に痛みが発症しやすい部位
肩甲骨の間・腕の後ろ側・胸・鎖骨の辺りなど
○鍼灸に使うツボ
後谿・神門・内関・心兪・厥陰兪・陽池など

W腎虚
○状況
"腎は生命力の根"といい、生殖能力や大小便・腰・髄などのコアな部分を主(つかさど)ります。帯状疱疹が出た時の症状は激しい痛みなどですが、具体的な症状は省略します。体質的な随伴症状として、腰の痛み・下肢の痛み・後頭部頭痛・背中の痛みやこり・疲労倦怠感などの問題が慢性的にみられがちです。腎陰虚(潤滑油不足)の体質的特徴としては、ほてり・イライラ・不眠などがあり、陽虚(骨の髄まで冷える)の体質的特徴としては、極端な冷えや精神不振がみられがちです。
○皮疹(水疱など)が治癒した後に神経痛が発症しやすい部位
ふくらはぎ・太ももの裏側・背中・腰・項(うなじ)・後頭部など
○ツボ
太谿・復溜・腎兪・三陰交etc

※タイプ別区分は他にも多数ありますが、全てを網羅することはできないため、セオリー的なものを載せました。

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