運動 

かつて「運動」というと、「丈夫で体力が有り余っている人がやるもの」という考え方がありました。しかし、今は見直されて「運動処方」という意味でも浸透してきました。これは当然のことだと思います。早朝、近くの公園に行くと、運動しているのは中高年の方ばかりで、若い人はほとんど見られません。「最近の高齢者は元気だから・・」という声も聞かれますが、それも理由のひとつでしょう。しかし、主たる理由は「運動をしないことによる、身体の衰えを自覚するようになるため」です。

〇高齢になってくると、若い頃に比べて身体が弱ってきます。胃腸の機能が落ちれば消化吸収が悪くなるため、お腹がすきません。また、足がもろくなることを自覚するようになり、つまずいたり、転んだりすることも多く、出て歩くのが苦になり、家にとじこもりがちなります。高齢者は、これらを防ぐために運動がかかせないことを、身をもって自覚しているのです。運動すればお腹がすくので、食べるものもおいしく感じます。また、ウォーキングなどで足を鍛えれば、つまずいたり転んだりすることも少なくなり、何よりも歩くことが苦にならなくなり、「今日は天気が良いから出かけてみよう」などという積極的な思考も生まれてきます。その結果、家族や友人などの人間関係にも好影響をもたらし、生活全般において活性化されます。これが若くて体力旺盛なときは、そうは考えません。運動しなくてもお腹はすくし、足がもろくなることも、それほど自覚しなくて済みます。身体の衰えを自覚しないため、少しくらい運動しなくても特に不便はなく、必要性を感じないのです。

〇では、若い人は運動しなくても良いのでしょうか?答えは否です。特に今の時代は、若い頃から意識して運動することが必要です。昔のように、1駅くらいの距離なら徒歩や自転車で移動していた頃とは違い、普通に生活していたら運動不足になるようにできています。その結果、生理痛・子宮トラブルで悩む人が続出しているのです。実際に、当方に施術をご依頼下さる方の多くの方が運動をしていません。運動といっても激しくする必要はありません。できれば公共の体育館などにあるトレーニング施設などを利用して、総合的に運動していただければ最高ですが、それができなくても、ウォーキングや自転車、エレベータを使わないで階段を上るなど、日常生活で足を使う運動を心がけていただければ、全く違ってきます。
 また、運動をすることで経費も節減でき、経済的です。生理痛・子宮トラブルになって医師の診察を受けたり、漢方や鍼灸を受ければ、多大な出費につながりかねません。健康保険がきかない鍼灸は高いですし、医師のもとでホルモン療法などを受けても、決して安い金額ではないはずです。運動不足が及ぼす経済的打撃は、馬鹿にならないものがあります。運動がいやな方は、経費節減のためと思って、少しずつ始められたらいかがでしょうか?

〇運動はすばらしいものです。否、なくてはならないものです。お腹がすけば食事するように、眠くなれば眠るように、運動不足にならないようにすることをお勧めします。運動しないことによって、本来かからなくてよい症状にかかったり、生理痛・子宮トラブルに悩まされるなど、人生を狂わされている人も大勢いるはずです。よい意味でも悪い意味でも、運動(不足)は人生を変えてしまいます。生理痛・子宮トラブルにお悩みの方は、ぜひ良い意味で人生を変えていただきたいと思います。一度しかない人生なのですから、どうか有意義なものにしてください。以上、自己の反省も含めて述べてみました。

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