頭の欲望と身体の信号

〇人は頭で考えることを中心に生きています。「あんな職業に就きたい」「こんな人と付き合いたい」「こんなものが食べたい」「こんなことを楽しみたい」と頭で欲望を抱きつつ、その欲望にいかに近づこうかと考えながら生きています。そんな毎日を送る中で身体との対話を忘れつつあります。

〇野生の動物は身体で考えることを中心に生きています。身体(自分の容量=器)と対話しながら、身体(自分の容量=器)に従って生きています。頭で無理な欲望を抱きません。身体(自分の容量=器)が望むだけ食べ、望むだけ眠っています。

〇頭で考えると、自分の身体(容量=器)のことを考えずに、野望を抱きます。「人は皆平等」などという現実的にはあり得ない理屈がまかり通る今日(精神論としては正しい)、「あれもこれもやりたい」「あの人にできるのだから私にもできる」などと自分の身体(容量=器)を無視して、他人の容量=器を自分に無理矢理当てはめようとします。

〇頭>身体(容量=器)になったとき、身体(=精神)が壊れ、女性の場合には、まず生理痛や月経トラブルが発症することがあります。「頑張ることは良いことだ」などと言いますが、自分の容量=器を考えずに欲望を抱き、その結果、自分の生命力を損なうことは、少しも良いことではありません。「欧米には野望という言葉はない」という話しを聞いたことがあります。夢を抱き、それに向かって努力することは善しとされているからです。東洋では違います。自分の容量=器を考えずに欲望を抱くことを「野望」と言い、生命力を損ない、場合によっては周囲の人にも迷惑をかける、良くない行為とされています。

〇欧米と東洋の違いは何でしょうか?「欧米=旺盛な生命力をいかに使うか」に対して、東洋は「豊富ではない生命力をいかに育てるか」という考えの違いがあると思います。ですから、生命力が強く、あり余っている人は大きな欲望を抱き、身体を思う存分いじめても良いと思います。逆に、生命力が強くない人が、強い人の真似をして、「人は皆平等」などという非現実的な(精神論としては正しい)キャッチフレーズを掲げて、限界まで自分を追い込めば、身体は悲鳴をあげ、生理痛や月経トラブルになり、そのうち病名のつく病気になり、やがては壊れてしまいます。

〇私達が自分を守るためには、自分自身の容量=器を知り、認めなければなりません。もっと言えば「真の健康法を実践するためには、達観しなければならない」と言えるでしょう。私はかつて、自分自身の容量=器を内心分かっていたにも関わらず、認められずに(分からない振りをして)「人にできるのだから私にもできる」とばかりに寝ないで頑張ったことがありました。食事をすると眠くなるから、コーヒーだけ胃に流し込み、根性でやり遂げたこともありました。その結果、日常生活を普通に送ることができなくなった経験があります。

〇私ほど愚かな人はいないと思います。しかし、似たようなことをしている人はいるのではないでしょうか?生理痛や月経トラブルになったということは、身体が信号を送っていることを意味しています。良いチャンスだと思って、自分自身の身体の悲鳴に耳を傾け、身体をいたわってあげてください。達観したときから、本当の意味での将来が見えてくるのではないでしょうか?今回も私自身の愚かさを棚に上げて、偉そうなことをいったことをお詫びします。

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