男性の不妊-即効性を目指す鍼灸
(埼玉県 川越市)


Ⅰ社会通念的な考え方
男性サイドの不妊の病態には、精子減少症・無精子症など精子自体の問題があります。精子は精液中に一定数存在しています。
その個数が一定数を下回ると、妊娠の可能性は低くなります。精液内の精子の数が一定数以下のケースでは乏精子症といい、精液の中に精子がゼロの場合は、無精子症といいます。

無精子症の場合には、生まれつき生殖器の中で精子を製造する能力が存在しないケースと、製造することは可能でも、精管が途中で詰まる等の要因などにより、射精でないケースがあります。

精管が途中で詰まるケースでは、その状態にある期間が持続すると、睾丸の働きが悪くなり、ついには精子を製造不可能、ということにもなり得ます。

精子の機能がゼロの状態を精子死滅症といい、運動率の低下している状態を精子無力症といいます。精子は運動していて普通です。精子の運動は受精に必要なものであり、運動が足りない場合は、精子の力が弱いことを意味しています。

では、何故そのようになるのでしょうか。西洋医学的には以下のようなものがあります。

(クラインフェルター症候群)
クラインフェルター症候群は、生まれつき睾丸が発育不全の状態にあり、性染色体の問題が存在する病気です。

(停留睾丸)
睾丸が陰嚢の方へおりず、下腹部にある状態です。

(おたふく風邪)
おたふく風邪(流行性耳下腺炎)が不妊の原因になることは、周知のとおりです。幼児の頃に罹患することについては問題ない訳ですが、思春期以降に罹患すると、3割程度の人に睾丸炎が発症し、それが不妊の原因になる、といわれています。

(精索静脈溜)
精子減少症の原因に数えられるものとして、精索静脈溜があります。精索という所を囲む細い静脈にコブが形成されると、睾丸内の温度が高なりすぎ、精子が減ることになり、不妊に結びつきます。

男性サイドの不妊の原因として、精子が製造されても送り出す器官にトラブルが生じている例があります。つまり、睾丸で製造された精子が、副睾丸から前立腺を通って、尿道へ通じるルートの何処か1か所でも詰まっていると、正常に放出できません。

炎症が起きて詰まることがありますが、炎症を起こす原因となり得る病気として、結核と淋病があります。これらの病気により、通過障害が発生するのです。
精子は、精液の中に混ざって放出されますから、精液自体が充分でないケースでは、精子の放出に問題があることになります。

特に身体に問題がないにも関わらず、性生活がうまくいかない場合、精神的な原因がみられることもあります。そういうケースでは、心療内科が適応になる場合もあります。

EDには心因性以外に、生殖器の発育不全である場合、または病気による場合など、いろいろです。
原因と思われる病気が存在しない場合では、虚弱体質で、しかも精神的要因が少々みられる場合があります。
生殖器に問題がなく、性生活も可能ですが、なかなか放出できない場合を遅漏といいます。

Ⅱ東洋医学的な鍼灸の立場から
生殖能力とは、生命力の根を意味します。生命力全体を補益することにより、生殖能力を活性化し、男性の不妊を改善するのが東洋医学の手法です。

①後天的なエネルギー・・・肺から吸い込む大気のエネルギーと、脾(消化器)から取り込む飲食物のエネルギーを指して「後天の精」といいます。漢方では後天の精を補う代表的な生薬として、高麗人参が古くから用いられてきたことは、ご存じのとおりです。鍼灸では、肺のエネルギー高めるツボとして肺兪、消化器の力を高めるツボとして脾兪または胃兪を用い、生命力の活性化を図ります。

②先天的なエネルギー・・・先天の精、つまり元々その人に存在しているエネルギーのことをいい、東洋医学では腎と称します。「先天だから何をやっても無駄」ということはありません。先天の精は、後天の精により常に補われていますので、後天の精を補うことが先天の精を活性化することに結びつきます。
しかし、東洋医学では、後天の精のみならず、先天の精も同時に活性化する方法が存在しています。そのツボとは、灸では腎兪、鍼では照海や太渓です。
先天と後天、両方の生命力を同時に活性化することにより、生殖能力を高める方法を採ります。

ページの最初に戻る



よく見られる症状に戻る



トップ

Copyright(C)2005-2019  Nagashima Acupuncture Moxibustion Room(Tsutomu Nagashima)埼玉県 川越市 長嶋鍼灸室-男性の不妊