下図の2(縦列)がこのタイプです。
本ページのような特徴がすべて当てはまる人はいません。それは純粋な火のみの人はおらず、他の木・土・金・水も混ざってくるからであり、また、理屈のとおりにはいかないことも多々あるからです。しかし、火を中心に回っている人は、比較的、本ページのような傾向があらわれがちです。
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五行 | 木 | 火 | 土 | 金 | 水 |
五季 | 春 | 夏 | 土用 | 秋 | 冬 |
五臓 | 肝 | 心 | 脾 | 肺 | 腎 |
五腑 | 胆 | 小腸 | 胃 | 大腸 | 膀胱 |
五官 | 目 | 舌 | 口 | 鼻 | 耳 |
五主 | 筋 | 血脈 | 肌肉 | 皮毛 | 骨・髄 |
五志 | 怒 | 喜 | 思案 | 悲 | 恐・驚 |
五声 | 呼 | 笑 | 歌 | 哭 | 呻 |
五気 | 風 | 暑 | 湿 | 燥 | 寒 |
五色 | 青 | 赤 | 黄 | 白 | 黒 |
五味 | 酸 | 苦 | 甘 | 辛 | 鹹(しおからい) |
五指 | 薬指 | 中指 | 人差指 | 親指 | 小指 |
陰経 | 厥陰・足 | 少陰・手 | 太陰・足 | 太陰・手 | 少陰・足 |
陽経 | 少陽・足 | 太陽・手 | 陽明・足 | 陽明・手 | 太陽・足 |
五情 | 魂 | 神 | 意(智) | 魄 | 精志 |
五液 | 涙 | 汗 | 涎(よだれ) | 涕(鼻水) | 唾 |
五支 | 爪 | 毛(面色) | 乳 | 息 | 髪 |
五変 | 握・攣 | 動悸 | しゃっくり | 咳 | 慄(ふるえる) |
五方 | 東 | 南 | 中央 | 西 | 北 |
五役 | 色 | 臭 | 味 | 声 | 液 |
五不足 | 恐 | 憂悲 | 四肢不用 | 息利少気 | 蕨逆 |
五時間 | 平旦 | 日中 | 日西 | 日入 | 夜半 |
五目部 | 黒精 | 目頭・目尻 | まぶた | 白目 | 瞳孔 |
朝 | 昼 | 午後 | 夕方 | 夜 | |
(特徴)
体系的・性格的・好みの特徴などは、以下のようになります。
(ア)体が熱くなりやすく、暑がりで汗かきである。
心(しん)の臓の働きが旺盛なため、体熱が首から上へ上ったり、少し多めに運動すると発汗しやすい。
(イ)感情の起伏がある。
情熱系だからです。
(ウ)頭頂部がとんがっている。
熱が上に昇るため、頭頂部が熱くなりとんがっている傾向があります。
(エ)頭頂部の髪が薄くなりやすい。
これも熱が上に上るからです
(オ)顎(あご)の骨が張り出している。
心(しん)の臓の血が胃へ行くことによって、消化をします(心の余力が消化力に回る)。つまり、心(しん)のエネルギーが強い人は消化力も強く、咀嚼に関係する顎(あご)の骨が張り出しがちです。
(カ)耳の位置が高めで、鼻の位置よりも上部にある。
耳のうち下側は水(腎)をあらわし、上側は火(心)をあらわします。耳たぶの部分よりも、上側の部分が大きいのが特徴です。宇宙人のような耳です。
(キ)肩はしっかりとしていて、首も鎖骨もしっかりとしており胸部が厚い。
心(しん)の臓の周囲をとりまいている部分がしっかりとしています。
(ク)血色がよく赤味を帯びている。
熱が盛んなためです。
(ケ)手足は体に対して小さめで、締まっている。
(コ)しゃがれ声(かすれた声)のような傾向がある
(サ)風邪症状になり発熱しやすい。
熱がのぼりやすいことと関連があります
(シ)自分自身をアピールする気持ちが強め。
心(しん)は陽遁の臓腑です(肝・心)。陽は発散姓があり外に向かってエネルギーを出そうとします。それに対して陰は収斂性があり(肺・腎)、うちに向かってエネルギーをためる性質があります。
(ス)派手・華やかさを好む傾向がある。
生命力旺盛タイプは、ゴージャス好きですが、虚弱タイプは地味めの華美を好みます。
(セ)人を引きつける魅力がある。
(ソ)実効性があり、熱心に物事をやりとげる。
(タ)用心深い。
(チ)子供の頃、特に頭脳明晰だった。
(ツ)秋〜冬に体調を崩しやすい。
春-相、夏-旺、晩夏-休、秋-囚、冬-死となり、秋〜冬は五臓六腑が働きにくい季節です。
囚と死は苦手な季節のことを示します。死ぬという意味ではありません。
(テ)肺(大腸)関連の症状になりやすい。
呼吸器・鼻・のど・腸・肛門などに関連する症状になりやすい傾向があります。
(養生法)
養生に勝る健康法はありません。このタイプに必要な養生法を挙げてみました。
(ア)下肢を使う運動を行う。
体力がある人:筋力(下半身)トレーニング、ランニング
普通に運動できる人:歩く、自転車、水泳
体力が低下している人:水中をゆっくり歩く、捕まりながら歩く
起き上がれない人:寝たままの状態で自転車こぎストレッチ、足の指を動かすetc
(イ)22:00以前に就寝。
21:00頃〜5:00頃の間、眠りにつくことにより、心(しん)が休むことができて腎(じん)が活性化するため、自然治癒力を賦活できます。
(ウ)嗜好品は控えめに。
タバコ、アルコール、カフェインなどは、控えめに。
(エ)苦みのある野菜を多めに食べる。
火の五味は「苦い」です。適度な苦みの摂取が効果的です。コーヒーやお茶は飲み過ぎる傾向があるため、健康に留意するならばグリーン野菜類・ウリ科の野菜などが効果的です。
(オ)過食は戒める。
心力の有余が消化力に回るため、消化力は比較的あります。だからこそ、食べ過ぎる傾向があるため、節制が必要です。
(カ)夏は無理をしすぎない。
夏は心(しん)が旺盛に働くため、負担がかかります。できる限り無理をしないようにしましょう。
(キ)糖質分は少なめに。
糖質分は熱エネルギー性質があるため、余計な熱が頭に上りやすいです。
(ク)夜の活動を控える。
夜は火旺体にとっては、旺相死囚休のうちの死に当たります。休まなければならない時間帯に心(しん)が働かされると、生命力を低下させやすいといえます。
(ケ)辛(から)い味・塩っぱい味は控えめに。
辛(から)いは金、塩っぱいは水です。火にとって辛(から)いは逆剋であり、塩っぱいは相剋です。
(コ)前かがみの姿勢をくせにしない。
前屈(かが)みで事務仕事などをする癖(くせ)がつくと、深い呼吸ができず体によくありません。
(サ)声を出し過ぎない。
体力を超えて声を出しすぎると、エネルギーを消耗します。
(シ)寝冷えに注意。
就寝中に冷たい大気を吸い込み過ぎると、心肺機能に悪影響です。
(ス)息切れ運動に注意する。
急激に息切れ運動するのはやめましょう。
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