五十肩-即効性を目指す鍼灸


(五十肩とは)
五十肩は 中年といわれる年代以降に発症する症状で、動かす範囲も制限されます。服の着脱ができず、イライラすることが多くあります。

また、結髪動作や結帯動作に支障を来す特徴があります。痛みは上肢全体に及ぶことも多く、腕を挙げる動作に痛みが伴います。西洋医学では肩関節周囲炎という病名で呼ばたりもします。

(原因)
中年以降の(加齢による)肩関節周囲組織の病的変化が、肩・腕・首などに影響を与えて痛みを発症します。具体的には、肩関節周囲の筋肉・腱・靱帯・関節包などの老化変性が原因とされています。

年令的な要因が深く関係していることは分かっていますが、はっきりとした原因はよく分かっていません。痛みが発症する初期段階においては、肩関節を覆う腱の炎症が起きていることが推測されます。

中年以降になると、加齢による体の変化が生じますし、関節のスムーズな動きも若い時のようにはいきません。そこに関節への負担がかかると、それがきっかけとなって発症する可能性が出てきます。

また、肩関節を包んでいる関節包や滑液包、筋肉と骨をジョイントする腱が経年劣化により弱くなると、通常の動きをしていても関節包や腱などに小さい傷が形成されていきます。このような小さな傷が五十肩の原因をつくる・・・という説があります。

(誘因)
五十肩はこれといった大きな要因がなくても発症しますが、ある動作をキッカケに起こることが多々あります。例として、バックを肩にかける時や高い場所から荷物を下ろそうとした時に、肩や上肢にイヤな感覚が走り、一瞬ヒヤッとした経験はないでしょうか?

そのような出来事をキッカケとして、五十肩の痛みが起こり始めることはよくあることです。このような動きは、若年層の頃はなんともなくても、中年以降になって肩の組織が弱くなっていると、それをキッカケとして症状が出ることがあります。

(経過)
五十肩が発症した直後は激痛のため、夜も眠れないほどです。激痛が軽減した後も、寝返りをうつだけで目が覚めることもしばしばです。時間の経過とともに炎症が治まってきますので、痛みも緩和する方向にいきます。

肩の組織が癒着を生じ、スムーズな動きが損なわれるため、肩の可動域が制限されます。少しずつ癒着が改善され、正常な可動域を取り戻すには、数か月から1年間程度の日数を要する、というのが一般的な考え方です。

ア 炎症期
何もしなくても痛む時期であり、夜寝ている間の些細な寝返りでも激痛が走り、起きてしまうことがあります。発症してから約30日前後の期間です。

イ 拘縮期
強い痛みはなくなりますが、肩をスムーズに動かすことができません。それでも無理やりに動かそうとすると、痛みが出ます。炎症期の後から起算して、数ヶ月間続くことがあります。

ウ 回復期
動作時痛も段々に緩和していきます。炎症期の後から起算して、数ヶ月間〜1年間前後にわたって続くことがあります。

(拘縮期・回復期のセルフケア)
お風呂で温めた後に体操を行うと癒着が起きにくい、といわれています。腕を上に挙げる、後頭部で左右の手を組む(結髪動作)、腰に左右の手を回す(結滞動作)、アイロン体操などが代表的です。

(鍼灸による施術方針)
急性期:傷めている肩関節周囲組織の炎症を鎮め、痛みを緩和することを目的とします。
拘縮期・回復期:消炎、痛みの緩和と併行して、関節が固まってしまわないように、循環の改善を図るように働きかけます。

(施術部位
施術については、純粋な東洋医学的理論に基づいて行います。東洋医学は全体治療ですので”患部に施術する”という考え方は希薄です。体幹=身体の中心部(背中・上腹部)及び 身体の外側(四肢末端)に施術することにより、身体の中に眠っているエネルギーを全身に巡らせることが期待でき、患部の改善につながる・・・と考えます。そのため、施術する部位は、@肘から先に位置するツボ A膝から下に位置するツボ B背中(首〜腰) C胃袋の辺り となります。

※腹部は胃袋の辺りのみです。下腹部や胸を出す必要はありません。患部を拝見することもありません。

これらの施術部位については、理論的根拠もあります。こちらをご覧ください。東洋医学の教科書的な考え方に則ると、大切なツボは@〜Cに集中していることが分かります。そのため、@〜Cに位置するツボへの施術で、全身の生命力を活性化することができるため、それ以外の部位のツボに施術する必要はありません。

ページの最初に戻る


よく見られる症状に戻る


肩こり へのリンク


トップ

Copyright(C)2005-2021  Nagashima Acupuncture Moxibustion Room(Tsutomu Nagashima)即効性を目指す 長嶋鍼灸室-五十肩