味覚障害−即効性を目指す鍼灸

T社会通念的な考え方
味覚は、あまい・しおからい・にがい・すっぱいに分別され、舌にある赤いポツポツにある味らいと呼称される部位で味を察知して、感覚器へ伝達してそれを理解することになります。
よって、ある決まった味のみを感じられない場合は、その味を感知する舌の部位に問題が生じていたり、脳に味を伝達するルートにトラブルがあったり、肝腎の脳自体に問題がある等、様々なケースがあります。
味覚障害は、味について感じる力が弱くなるものから、全然感じられなくなる、決まった味を感じられない、異なる味に感じる、全然別の味に感じる等、色々です。
原因については、これらの症状から断定することが不可能で、現在のところははっきりしていません。
想定されるものとしては、全身の病的状態、唾液の分泌の問題等の口の中のトラブル、そして薬の影響などが挙げられています。
感冒に罹った後で味の感じ方がおかしくなるウィルス感染が原因となる例も考えられます。
また、味覚はにおいとも連動しているため、鼻の通りが悪いときは、全部の味を感じ難くなります。
味覚について、あれっと思う人は、まず飲食生活について振り返る必要があるかもしれません。
味覚障害か否かをみるためには、砂糖・塩・苦いもの・酢等を直に舌につけると判断できます。そのときに、味を感じないようであれば、味覚障害といえます。

U東洋医学的な鍼灸の立場から
東洋医学では、「口は消化器の外の穴」といわれ、味覚が正常でない場合、消化器の生命状態が悪い、と考えられていますが、それ以外にも、気の滞りや生命力の土台のぐらつき、などが考えられます。
(1)消化器の生命状態の悪化
消化器が健全なときは、食べたものがおいしく感じられます。しかし、消化器が病んでいる場合は、食べたくない、食べてもおいしくない、食べても味がしない、味がわからない、などの病的状態を示すことがあります。この場合、消化器をつかさどるツボに鍼または灸で働きかけ、生命力を活性化することにより、正常な状態に戻ることがあります。
(2)気の滞りによるもの
強い欲求不満などのフラストレーションにより、気の流れが滞り、身体全体のエネルギーの流れに異常を呈する場合があります。この場合、鍼をもちいて滞っている気を通すことによって、正常な状態に戻ることがあります。
(3)生命力の土台の力が弱っている場合
東洋医学の場合、胃腸は胃腸、腎は腎・・・などと全く別々に分けて考えることはしません。内臓は全て横につながって働いているため、どこか一か所が病んでも、それが他の内臓に影響することが考えられるからです。東洋医学には「腎は気の根」ということばがあり、腎と心は生命力の根幹を為す臓器と考えられています。腎虚という状態に陥ると、生命力の根がゆらぐため、生命状態全体がゆらいでしまい、その結果、様々な症状が出現する可能性があります。鍼または灸によって、土台の力を鼓舞すると、生命力全体が活性化し、症状が改善する可能性があります。

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