腰痛

Ⅰ社会通念的な考え方
(腰が痛い)
突発的に腰が痛くなり起き上がるのも大変、日常生活に支障を来す・・・などの「ぎっくり腰」(急性)と、日常生活はどうにかできるが、波がありジワジワといつも痛む(慢性)・・・があります。急性の腰の痛みに罹患すると、このまま寝たきりになるのでは?と不安になりますが、そのような可能性は極めて低いといえます。むしろ、慢性的な腰の痛みの方に病気などが潜んでいる場合が多いため、注意が必要です。

(脚や足にしびれが認められない場合)
①急性
膝をあまり曲げずに背骨を曲げて少し重たい物を持ち上げたり、体幹を捻りながら物を持ち上げたりした際に、突発的に腰がくだけてヘラヘラとなり、そのまま起き上がれなくなるのはよくあることで、腰の関節の捻挫のようなものです。

ぎっくり腰であれば、数日間安静にしていれば改善する方向にいく可能性が高いですが、「仕事上、それは無理」という方は、漢方・按摩・指圧・マッサージ・整体・鍼灸などで改善する場合があります。注意することとして、無理は禁物ですので、痛い姿勢を回避して楽な姿勢で過ごすことが基本です。治療などを受けられない方は、お風呂で温まると楽になることもあります。痛みが軽くなったら無理のない体操などをはじめ、軽い運動も良いでしょう。

②慢性
いつから痛むのか覚えていなくて、腰がジワーと重だるいが日常生活は概ね大丈夫・・・というケースはよくあります。急性の痛みでも、3か月以上を経過したものは慢性と位置づけられ、いわゆる腰痛症などと称します。つまり、器質的病変は確認できず、腰の痛みだけがある場合です。

腰に負担がかからない体操ストレッチや、軽い運動が効果を発揮することがあります。職務中や夕方頃に腰が重だるくなる場合は、運動不足や体重増が原因であることがあります。この場合、ウォーキングや食事療法などが奏功する場合があります。

(脚や足にしびれがある場合)
歩いている時に足の指に力が入らない、足の指や足底のしびれなどの場合は、神経障害の可能性があります。腰椎椎間板ヘルニアなどの疑いがありますので、注意が必要です。
中高年になると、長い時間立ちっぱなしでいたり、長い距離を歩いたりすると、腰が痛くなったり、臀部から踵の延長線上にしびれが出る例は珍しくありませんが、心配ない場合は少し休むと楽になります。楽にならないようであれば、要注意です。


Ⅱ東洋医学的な鍼灸の立場から
①冷えによる場合・・・冷えは腰部の血行に悪影響を与えます。灸にて血行を促し、改善を図ります。
②湿の停滞による場合・・・湿度が高い日が続いたり、身体内部の水はけが悪い人の場合、湿気が停滞することにより腰痛が発症します。鍼または灸にて、消化器を中心にアプローチを図ります。
③腎の生命力低下・・・中高年になると若い時に比べて下半身が脆(もろ)くなるため、腰痛も発症する頻度が高まります。腎虚といって腎膀胱系統や生殖能力を主(つかさど)っている腎の気が不足するからです。鍼または灸にて腎の気を補うことにより、改善を図ります。

(鍼灸)
東洋医学では、西洋医学的病名の有無にはとらわれずに、独自の生命状態の観察方法があります。舌・脈・背中のツボの状態を観察することにより、生命状態を把握して鍼灸を施します。よって、西洋医学的には大変な 腰痛などの状態であっても、すんなり改善することは普通にあります。それこそが東洋医学的な鍼灸の存在意義といえましょう。

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