肋間神経痛


Ⅰ 社会通念的な考え方

(肋間神経とは)
胸髄(脊髄のうちの胸の高さに位置するもの)から出て、胸腹部に分布する知覚神経(感覚器に生じた神経興奮を中枢神経に伝える神経)のことを指します。

(肋間神経痛の病態)
脊椎から肋間神経が出る部分で骨に触れたりしているケースが多く、神経が損傷・圧迫により刺激されて痛みが生じると考えられています。

(原因)
(1)骨折や脱臼などの外傷による起こる
(2)肺の病気などによって神経が損傷して発症する
(3)椎間板ヘルニアや変形性脊椎症などにより神経が圧迫されて発症する
(4)帯状疱疹が原因で発症する
などがあります。
また、原因不明な場合は特発性肋間神経痛といいます。

(症状)
背中から胸にかけて、身体の周りを囲むように鋭い痛みが出ます。一瞬のこともあれば何度も繰り返すこともありますが、身体を動かした時に痛みが出ることが多くみられます。痛みの感覚としては、身体の表面をビリッと走るように感じるケースが多いです。

(誘因)
ストレス、働きすぎ、冷えなど

Ⅱ東洋医学的な鍼灸の立場から
東洋医学では、心と肺の生命状態に問題が生じると考えます。

A分類

①水分代謝の低下によるもの・・・暴飲暴食などにより消化器の生命力を低下させると、不必要な水分がたまりやすくなります。この水分が胸や脇を温める力に影響し、胸や脇のエネルギーの巡りが低下すると痛みが起こります。

②瘀(お)血によるもの・・・精神的な不安定や不振によって気が滞ると、瘀(お)血という不要物が生じます。この瘀(お)血が胸や脇のゾーンのエネルギーの流れを邪魔すると痛みが起こります。

③陽気の不足によるもの・・・体質的に身体を温める力で不足しており、胸や脇を温める力が弱いと、エネルギーの巡りが行きわたらなくなります。そこに外からの冷えの影響を受けると、冷えは固まりやすく滞りやすい性質があるため、更に痛みが悪化します。

(鍼灸)
東洋医学的な鍼灸では、「胸や脇が痛いからそこに施術する」という発想はありません。身体は全てつながっており、それは内臓の強さが根本にあると考えます。そのため、内臓の弱りやひずみを調整または鼓舞することにより、生命力全体の活性化を図り、症状を改善させます。体質により鍼または灸、あるいはその両方を使用します。

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