耳鳴り-即効性を目指す鍼灸
(埼玉県 川越市)


T社会通念的な考え方
身の回りに音が発生する元が存在しないのに、耳の内部で「キーン」とか「ジーン」等の音が響くことを耳鳴りといいます。場合によっては頭の中の方から鳴るように感じることもあり、こうした場合には頭鳴りなどといいます。
同様に耳の中で通常ではない音がしても、人間の話し声等が聞こえるときは、耳鳴りではありません。
耳鳴りの表現方法について、欧米では海の音とか蒸気の音等の言い表し方をします。我々日本人は、別の表現方法をとることが多いです。具体的な表現としては「キーン」と「ジーン」が最も多いようです。
耳鳴りの音の大きさは聞こえる人の感じ方ですので、同じレベルの耳鳴りであっても、各々のおかれた状況により、相当異なって感じるようです。周囲の雑音の影響も及ぼすようで、周囲の音が大きい昼間には感じずに、周囲が静かになる夜にだけ耳鳴りがする、という人もいます。
耳に問題があって難聴も併発して耳鳴りがする、というパターンが多いようです。場合によっては、耳鳴りの音が大きく日常生活に多大なる支障を来すこともありますが、西洋医学的には耳の中のどこかに問題が存在しているために聴力にトラブルが出て耳鳴りが起こる、ということらしいです。

U東洋医学的な鍼灸の立場から
耳鳴りの名称は、古典の中によく出てくる用語であり、様々な病因病機が記載されています。
一例として、2000年前頃に編纂されたといわれる古典には、「気が上に上がらないことにより発症する」とあり、また、別の記載には「エネルギーが漏れてしまうことによる」とあり、またそれ以外の古典にも「気が上に上がり過ぎることにより耳がつまる」などの記載があります。
A分類
@気が上に上がり過ぎることによるもの
何らかの原因で、精神的に抑圧されて気がこもって流れにくくなり、長期間それが続くことにより、気が熱に変わってこもったままになります。
熱がこもった状態を「火」と表現しますが、火にはさらに上に上がっていく性質があり、それが頭部に存在する穴の一つである耳に影響を及ぼすと、耳鳴りが起こります。
また、激しく怒る出来事などがきっかけとなって生命状態を悪くして、気が上に逆行して頭部の穴(ここでは耳)に悪影響を及ぼして発症することもあります。
A不要な水分の蓄積が熱を発生して起こるもの
暴飲暴食や考えすぎ(憂慮しすぎ)、働き過ぎ、運動不足などにより、消化器に悪影響を及ぼし、水分を身体中に巡らせる機能が低下すると、水分や湿気が滞って不要物が生成されます。
それが長期間とどまると、熱をもって火に変わり、頭部の穴である耳をふさぐことにより発症します。
B虚弱体質によるもの
働き過ぎや暴飲暴食・食べないすぎなどにより、消化器の生命力を低下させて虚弱な状態になると、エネルギーの発生に悪影響を及ぼし、そのために生命力がさらに低下して、頭部の穴(ここでは耳)をうまく栄養できないことにより、耳鳴りが発症します。
C生命力の土台が弱くなることによるもの
生命力が弱い状態の場合、元々不足している場合、消化吸収→身体に巡らせる、の機能がスムーズにいっていない場合、加齢や慢性的な体調不良の影響、性生活の不摂生などによるものがあります。これらによって生命力の土台がゆらぐと、耳鳴りが発症します。
(鍼灸)
東洋医学では、耳は腎の穴といいます。つまり、耳の問題が生じる時は、その根本に腎の虚(うつ)ろが潜んでいる、という意味です。冷えがひどい人の場合は、灸を中心にして腎ゆというツボに施術します。ほてりが同時に出ている場合は、太渓や照海などのツボに施術することにより、身体全体の生命状態を活性化することにより、耳の症状を改善します。

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