食欲不振-即効性を目指す鍼灸


原因疾患としては、消化器の問題の可能性が高いのですが、感冒や内臓疾患の場合も考えられます。また、精神的因子が影響している場合も多々あり、精神的因子だけで全く食欲がなくなることもあります。

食欲不振や倦怠感などの症状は、働きすぎや寝不足、食べ過ぎ飲みすぎ等が関係している際に散見されますが、病的に食欲が落ちて日常生活に悪影響を及ぼす場合は、消化器や肝臓などの病気が潜んでいるケースがありますので、医療機関にかかることも考えましょう。

また、女性において食欲が低下している場合は、拒食症などの食欲の異常が関係しているケースがあります。拒食症の場合、当人は病的状態に陥っている自覚をもっておらず、普通に生活している例がほとんどです。

うつ状態などの精神的な問題が絡んでい場合にも、食欲に影響することがあります。こうした場合は、心療内科的な治療を必要とすることがあります。

急性胃炎や潰瘍などの場合では、急に食欲が低下して、胃袋の辺りに痛みが出ることがあります。

ウィルス性の急性胃腸炎では、吐き気・腹痛・下痢・発熱などがみられます。

これらの病気の他に、医原性のものもあります。少し強めの薬などを服用すると、食欲不振になることがあります。

繰り返しますが食欲不振には、様々な病気が潜んでいる可能性も否定できません。少しでも気になったら、医療機関を受診することをお勧めします。

鍼灸の適応となるのは、慢性胃炎・胃神経症などです。慢性胃炎・胃神経症は、検査を受けても器質的な原因は確認できません。真面目な性格の人やプレッシャーが苦手な人の場合、発症するリスクが高いといわれています。

(慢性胃炎・胃神経症などによって食欲不振が起こる原因)

(ア)胃の運動が正常ではない場合
ストレスやプレッシャーなどにより 自律神経に悪影響を及ぼし、それが胃の働きを異常にする場合があります。胃で消化したものを腸に送り出す運動に問題が生じた場合は、胃もたれなどになります。また、食物を胃に飲み込んだ時に、胃が正常に膨らまないことが原因の場合もあります。

(イ)胃粘膜がデリケートになっている場合
ストレスやプレッシャーにより自律神経が正常ではなくなり、ちょっとした胃酸の刺激で胃粘膜の炎症や萎縮が生じて発症する場合があります。

(慢性胃炎・胃神経症などの症状)
胃の膨満感、胃が重い、胃がシクシクする、胃がもたれる、少ししか食べられないなど

(慢性胃炎・胃神経症などの養生)
この症状の場合、消化器の問題のみならず、自律神経の問題が関係してくることが多々あります。そのため、生活習慣の改善が必要とされる場合も多くみられます。

自律神経の状態を正常にして、消化器の不快な症状を改善するには、規則正しい生活をおくることが大切です。

十分な睡眠、脚を使う運動などは効果的です。また、ストレスの原因を把握し、自分自身のことを分かることにより、ストレスと上手に付き合うことも大切です。

(食欲不振に対する鍼灸の施術方針)
消化器の機能を回復させ、同時に自律神経の安定を図ります。おなか(胃袋の部分)や背中(胃袋の高さ)の反応点や筋肉の緊張している部分に対してアプローチします。

(鍼灸施術で使用するツボの例)
巨闕(こけつ):おなか側の胸骨の下にあります。消化器の力を強くします。
中脘(ちゅうかん):腹部の胃袋の高さ(おなかの真ん中)にあります。胃酸の分泌を調整します。
膈兪(かくゆ):背中の肩甲骨の少し下にあります。胃粘膜に働きかけます。
肝兪(かんゆ):背中の胃袋の高さにあります。自律神経を整えます。



(施術部位)
施術については、純粋な東洋医学的理論に基づいて行います。東洋医学は全体治療ですので”患部に施術する”という考え方は希薄です。体幹=身体の中心部(背中・上腹部)及び 身体の外側(四肢末端)に施術することにより、身体の中に眠っているエネルギーを全身に巡らせることが期待でき、患部の改善につながる・・・と考えます。そのため、施術する部位は、①肘から先に位置するツボ ②膝から下に位置するツボ ③背中(首~腰) ④胃袋の辺り となります。

※腹部は胃袋の辺りのみです。下腹部や胸を出す必要はありません。患部を拝見することもありません。

これらの施術部位については、理論的根拠もあります。こちらをご覧ください。東洋医学の教科書的な考え方に則ると、大切なツボは①~④に集中していることが分かります。そのため、①~④に位置するツボへの施術で、全身の生命力を活性化することができるため、それ以外の部位のツボに施術する必要はありません。

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