顎関節症-即効性を目指す鍼灸

Ⅰ社会通念的な考え方

あごの関節をコントロールする組織の機能的問題や器質的問題などを、一般的に顎関節症と呼称しています。便宜的な呼び名であり、西洋医学的に正式な診断名ではありません。

口をあける際、あごをスムーズにコントロールできない、あごの辺りの痛み、何かをかむ際の不具合、口を開けたり閉じたりする際に音がする、等の症状が考えられます。

背景にある要因は色々で、下顎の骨の一部が偏っているケース、歯並びの不具合等によるケース以外では、心理的ダメージ・プレッシャー等による筋肉の不調和等があります。

この病態は開口障害に加えて、痛みや口を開けたり閉じたりする際に音がするケースがあります。

(開口障害)
この病態の半分以上にあり得るのは、顎の筋肉の収れんや癒着等の問題と、関節のクッションに相当する部分の不具合です。

(咬合痛)
物をかんだ際に痛みがみられるケースでは、歯と歯の周りの組織、当該関節のフィット感がスムーズにいっていない例があります。

随伴する症状として、めまい、首や肩のこり、頭痛、心理的不安定などがあり、心療内科系統の問題が起こることもあります。

歯のかみ合わせが主因ですので、西洋医学的措置としては、歯並びをいじくる場合があります。下顎が前・後・左右にスムーズに動くようにもっていくやり方です。

このように具体的な中身は様々で、この原因を追求するには、手間のかかる症状ともいえますが、上下の歯の接触時に起こる痛みについて、特に光が当てられています。全身の生命状態との関わりも強くあり、将来的に克服するべき課題を多く残している症状といわざるを得ません。

Ⅱ東洋医学的な鍼灸の立場から

東洋医学的には、外からの冷えの侵入(風寒湿阻証)、エンジンオイル不足(肝腎陰虚証)、欲求不満の爆発(肝鬱化火、気滞血瘀)などに区分されます。

(1)外からの冷えの侵入(風寒湿阻証)
風寒を避けたがる、寒湿により悪化、温めると軽減などの傾向があります。

(2)エンジンオイル(潤滑油)不足(肝腎陰虚証)
機械に例えると潤滑油の不足、自動車に例えるとエンジンオイル不足(ガソリン不足ではありません)が原因で起こります。
顎関節がだるい感じ、痛みがある、動悸、熟睡できないなどが随伴する例があります。

(3)欲求不満の爆発(肝鬱化火、気滞血瘀)
当該関節の痛み、首から上の違和感、強いストレス、イライラなどが随伴することがあります。

(ツボ)
教科書的には、(局所のツボ)下関、上関、聴宮、頬車(離れた場所に位置するツボ)合谷、曲池、外関、などが挙げられます。

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