鬱-即効性を目指す鍼灸


(鬱とは)

鬱になった人は、”気分が塞ぎこむ、何をしても楽しめない”などの精神症状が出て、自分の周りのことへの興味が低下します。この気分は言動にもあらわれ、意気消沈してしまいます。朝と夜では気分に変化が起こることも多く、朝に増悪し、夕方には楽になるケースもみられます。

(原因)
脳において機能する 神経伝達物質の働きが正常ではなくなっている可能性が指摘されていますが、原因はハッキリとは分かっていません。

近親者との死別、自らの病気、職場や居住地における環境の変化、対人関係の問題など 大きなストレスがかかることが発端となって発症すると考えられています。

大きなストレスがかかっている時に、周囲にいる人たちの協力を得られなかったり、一人で追い詰められる状況になると、脳が機能不全に陥り、うつが発症しやすくなります。

(症状)
鬱の特徴として、それ以外の病気と間違えることが多いほど、様々な身体症状が出ることが散見されます。例として、睡眠障害・食欲の異常・自律神経系の問題などが主になります。また、排便の問題、頭痛、動悸、消化器の問題、排尿の問題や疲労倦怠など、様々な症状となってあらわれる可能性があります。

鬱になると 気が滅入って何を行っても楽しめなくなったり、様々なことに関心・興味を持てなくなることがあります。よく眠れない、すぐに疲れてだるくて仕方がない、好物を食べてもおいしく感じない 等の症状が出ることもあります。こうした症状は、健康な人にもありがちな”憂鬱な気分”とは種類やレベルが違い、また、長期間持続することもあるため、毎日の生活にも悪影響が出ます。

また、鬱になるとなお一層 自分自身を責める傾向がみられます。それまで普通にできていたことが空回りしてくると、”自分は何てダメなんだろう”などと考え、それが更に鬱を悪化させることになり、悪循環に陥る危険性があります。

(鬱になりやすいタイプ)
1)先天的要因
健康な人と比較して、血縁関係者の中に鬱の既往歴があるケースなどもあり、先天的要因が影響していることも考えられます。

2)性格的要因
性格的な特徴としては”几帳面で職務に忠実、徹底的に物事を追求する性格の人”や、”秩序に重きを置き 自分自身に厳しい性格の人”がなりやすいといわれています。

3)外的要因
このような先天的・性格的要因にプラスして、卒業・人事異動・転居・親しい人との離別・出産・病の影響などがきっかけとなって 発症すると考えられています。

(鍼灸によるアプローチ)
鍼灸でアプローチできるのは、鬱にともなって発症する不快な症状です。そのため、医師の治療と並行して 鍼灸施術を受けることが現実的な選択です。

鬱になると、多彩な身体症状が出てくる可能性があります。根本的な原因は鬱(心の問題)であっても、そこから派生して発症する身体症状が患者を更に苦しめ、精神的な症状を更に悪化させる…という悪循環を避けることに、鍼灸が貢献できる可能性はあります。

また、鍼灸医学には 精神を安定させるためのツボが存在しています。これは経験的なものです。身体症状の改善を中心に、精神の安定を図ることによって 悪循環に陥らないよう、また、落ちいている場合は少しでも良い方向へ導くことができるように お手伝いできるかもしれません。

(施術方針)
施術については、純粋な東洋医学的理論に基づいて行います。要穴(重要なツボ)に施術することにより、身体の中に眠っているエネルギーを全身に巡らせることが期待でき、生命力が強くなって精神状態の改善につながる・・・と考えます。東洋医学では、「肉体も精神も五臓六腑の力に依存する」と考えます(一元論)。そのため、身体のツボを通して五臓六腑の力を活性化し、弱っている精神を強くすることを目標に施術いたします。「精は腎に宿り、神は心(しん)に宿る。両方を併せて精神という。精神を強くするには腎と心を強くすることが肝要。」

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