坐骨神経痛-即効性を目指す鍼灸


Ⅰ社会通念的な考え方
(坐骨神経痛とは)
お尻・もも・足などの下半身に痛みやしびれが出る病態を便宜上、坐骨神経痛といいます。痛みのレベルは色々で、軽度なしびれくらいの場合があれば、歩くのも大変なくらいの激しい痛みを覚えるケースもあります。重くなると、排泄に支障を来す、歩くのも自由にならない、などにまで至るケースもあります。
痛みやしびれなどの問題が生じると、症状が出ている箇所に原因が存在すると思いがちですが、実際にはそうともいいきれません。例えば、足首を捻った場合は足首そのものが痛くなりますし、お尻を打ったときにはお尻そのものに痛みが生じます。しかし、坐骨神経痛では、痛みが出ているお尻やももには直接の原因はないことが多いです。
坐骨神経痛は、日頃の動作やライフサイクル、作業や運動が発症のきっかけになる例があります。若い年代でよくみられるのは、腰椎椎間板ヘルニアです。腰椎椎間板ヘルニアの場合、椎間板の真ん中に存在する髄核というものの一部が後ろに出て、これが神経に作用して痛みやしびれの原因となります。腰椎椎間板ヘルニアは20歳代の若年層によく発症し、次に30~40歳代が多く訳ですが、高齢者にも散見されます。
椎間板には常日ごろからそれ相当の負担がかかる訳ですが、特に腰を前に曲げた場合には通常の何倍もの負担がのしかかります。そのため、好ましくない態勢や長い時間にわたって腰を前に曲げた態勢を持続するような行為は、椎間板への悪影響をさらに大きくしてしまいます。
一見関係ないように思われる喫煙も影響があります。煙草のニコチンは、血管を縮ませてしまう性質があります。スムーズに栄養を送ることができない血管に影響される椎間板は、変性することがあります。
腰にある神経の根などが様々な原因で圧迫されることにより、腰・お尻・もも、ふくらはぎやすね、足首から先にかけて痛みやしびれを発症します。神経痛というワードを耳にすると「加齢では仕方がない」などと考える人がいますが、重いケースでは、排泄をスムーズにできなかったり、歩けなくなる例もありますので放置するとリスクがあることも頭の片隅におきましょう。
そもそも坐骨神経痛とは公式な医学用語ではありません。お尻や大腿部等、当該症状が出るあたりを総括する坐骨神経痛が知れわたっているので、原因疾患が特定できない状態において、一般的に坐骨神経痛という呼び名が使用されているにすぎません。

Ⅱ東洋医学的な鍼灸の立場から
東洋医学では、経脈というエネルギーのルートを基本に考えて鍼灸施術などを行います。「腰は腎の外の府」という言い方があり、腰の痛みは腎や脾(消化器)の問題としてとらえる考え方があります。
また、ももの裏側には膀胱経という経脈(ツボとツボを結ぶエネルギーのルート)が通っているため、膀胱経に属するツボに鍼または灸で施術する場合があります。
また、すねは胃経というエネルギーのルートがありますので、この場合は、胃経という消化器を束ねるエネルギーのルート上に存在するツボに施術します。
足の指については、親指は肝経、第二~四指は胃経、小指は膀胱経というエネルギーのルートが通っているため、それらのツボを意識して鍼灸を行います。
また、お腹の胃袋の辺りにあるツボや背中のツボにも適宜施術して、生命力全体を活性化することにより、下半身の生命力を活性化して、痛みをとるように持っていきます。

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