男女共通の項目には入らない事柄を挙げてみました。養生法や鍼灸によるアプローチなどについては、男女共通のページを参考にしてください。
1生理前や月経初日に胃がムカムカする、吐き気がある。
月経前や生理開始初日にムカムカし、吐き気がみられます。人よっては痛みよりも、吐き気の方を苦しく感じる場合もあります。
2生理前に甘味類を過食する。
胃腸の消化吸収能力が低下しがちな場合、即効性エネルギー源の糖分に頼りたくなります。特に生理前は消化吸収機能の異常亢進が起こるため、病的に甘いものが欲しくなります。「狂ったようにチョコレートをむさぼる」と表現される人も珍しくありません。ただし、糖分に依存するとますます消化吸収機能が弱り(脾虚が悪化)、悪循環の中に入るため、月経トラブルなどがある場合は悪影響を及ぼすかもしれません。
3月経が終わった後も、お腹のシクシクとした痛みが止まらない。
これは虚痛といって、脾胃(≒胃腸)の消化吸収機能に力がないことにより発生します。激痛ではありませんが、長時間または何日も継続するため、生活に不自由を来たします。生活習慣の改善などで消化器に力がついてくると、比較的早期に鎮静化する場合があります。
4ダラダラと月経が長引く、不正出血する。
女性の場合は、脾胃(≒胃腸)が気血の状態に深く関与していると考えられます。つまり、必要なときに血を出させて、必要になったら止める作用です(脾の統血機能)。消化器の機能が低下すると、これらの作用が働きにくくなるため、だらだらと長引いたり、不正出血などの症状がみられます(脾不統血)。
5生理不順がある。
消化吸収力が弱いため、血を造れないと月経が遅れます。血の粘度が落ちて血がうすくなると、流入流出が早くなります。これらが交互に起こると生理不順となります。
6妊活がすんなりといかない。不妊治療を受けた経験がある。
消化器の力によって飲食物をエネルギーに変え、それが生殖機能へと転化されます。消化吸収力が、妊活(不妊治療)に影響を与える可能性はあります。
7月経中に血の気がひくことがある。
食物エネルギーを摂取→血液を造る→身体中に血液を行き渡らせる…が働かないために、血の気がひく人もいます。月経で血を失うことだけが原因ではありません。
8更年期の症状が出たのと並行して、胃腸の問題も悪化しやすい。
五臓六腑は繋がっているため、生命状態が悪化すると消化器の問題も悪化します。
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