女性特有-肝虚タイプ

男女共通の項目に入らない事柄を挙げてみました。養生法や鍼灸によるアプローチなどについては、男女共通のページを参考にしてください。



東洋医学ではエネルギーを「気血」などと称します。女性は定期的に月経血として気血のうちの血を失います。

そのため、相対的に血が不足気味となり、反対に気が有余となります。そのため、気が高ぶりやすく、この症状に陥りやすいといえます。

また、「女子は肝を以って先天と為す」といい、排卵~月経(妊娠・出産・授乳)まで、肝のパワーがモノをいいます。

この肝のパワーが異常亢進し、収まりがつかなくなると精神神経症状が発生することがあります。

1かたまりが出ると生理痛が楽になる。

気血の通りが悪く、月経血が固まるため気血のルートが詰まります。このかたまりが出るときが、ひどい痛みに襲われるときです。これは便秘と同じ理屈で、かたまりが出た後はスッキリすることが多いようです。しかし、かたまりも複数あったり、月経血全体が寒天上になっているなど、複雑な症状を伴う場合も多いため、必ずしも完全にスッキリするとは限りません。
    


2排卵~月経前に不快な症状が出る(月経前症候群など)。

メカニズムにもあるとおり、排卵~月経前は肝気が高ぶります。そのため、東洋医学における相剋現象(下の図)がおきて脾胃(≒胃腸)を悪くします。その結果、吐き気・イライラ・ヒステリー・胃の症状などが発生します。特にストレス・緊張・気持ちの張り、などがあると悪化します。月経が始まると、肝気の異常亢進が改善されるので楽になります。



3月経周期が一定ではない(稀発・頻発月経、生理不順など)。 

気が滞るために月経機能も滞ると周期が長めになります。「3ヶ月に1回しか来ない。次はいつ来るか分からない」という人もいます。周期が長くなると、排卵~月経開始前の不調(月経前症候群など)の場合、”悶々・イライラ”などの苦しみが長くなる人も見受けられます。こうした状態が長く続くと、人間関係にも支障を来たします。熱が体内にこもる方の場合、逆に周期が短くなります。”悶々・イライラ”などの精神症状が伴うのは同じです。




4妊活がすんなりといかない。不妊治療の経験がある。

気が滞ると生殖器のエネルギーの流れも滞りがちなため、妊活(不妊治療)がすんなりといかない場合があります。




5更年期の症状が特に酷い。

外側に発散するタイプの場合、イライラや怒りやすいetc.が強くあらわれ、人間関係に悪影響を及ぼすことがあります。自分自身で抑えようとしても難しいことも多いようです。内側にこもるタイプの場合、寝たきりになる人もいます。このタイプの更年期は、大変な人が比較的多いと思われます。




6胃部に圧迫感があって脇や胸が張り、大息しにくい。生理前には乳房に違和感がある。

足の厥陰肝経(エネルギーの通り道)は胃を絡んでいます。肝が亢進すると、張(は)ったり痛くなったりします。
 


7 悔し泣きをすることがある。

こもったエネルギーを発散するための行動です。特に目はストレスがあらわれやすい場所といわれており(5五官)、ストレスにより涙腺が弱くなることも影響しています。
 


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