肝鬱気滞タイプ
(かんうつきたい)

五行色体表

五行
五季 土用
五臓
五腑 小腸 大腸 膀胱
五官
五主 血脈 肌肉 皮毛 骨・髄
五志 思案 恐・驚
五声
五気 湿
五色
五味
五指 薬指 中指 人差指 親指 小指
陰経 厥陰・足 少陰・手 太陰・足 太陰・手 少陰・足
陽経 少陽・足 太陽・手 陽明・足 陽明・手 太陽・足
五情 意(智) 精志
五液
五支 毛(面色)
五変 握・攣 動悸 しゃっくり
五方 中央 西
五役
五不足 憂悲 四肢不用 息利少気 厥逆
五時間 平旦 日中 日西 日入 夜半
五目部 黒精 目頭・目尻 まぶた 白目 瞳孔
午後 夕方

このタイプは、いわゆる気の滞りなどにより体調不良に陥っている場合をいいます。

以下のような症状について、すべてが当てはまることはありませんが、肝鬱気滞(かんうつきたい)タイプの方はいくつかの項目にお心当たりがあるのではないでしょうか?

(症状や特徴)

(ア)強いストレスが原因で体調不良に陥った。
肝という臓腑は、おおらかに上へ上へと伸びたがる性質があります。それを押さえつけられることにより、気が滞り発症します。


(イ)胸が悶々(もんもん)とする。
肝の症状は、胸や脇に症状が出やすい傾向があります。


(ウ)胸脇苦満がある。
胸や脇が張って違和感があることをいいます。


(エ)怒りやすい。
気が滞った場合の症状です。五行色体表(五志)は怒です。


(オ)側頭部や頭頂部の頭痛がある。
側頭部頭痛は少陽頭痛(胆と関係)といい、頭頂部の頭痛は厥陰頭痛(肝と関係)といいます。
肝と胆は表裏の関係にあります(五臓・五腑)。「肝胆相照らす仲」


(カ)体を横に倒すと腰痛。
体の横側の筋を伸ばしにくくなります。胆は体側を主(つかさど)ります。不通則痛(=通ぜざれば すなわち痛む)といいます。エネルギーが通らないことによって痛む、という意味です。腰痛以外では、脇痛や背中痛などもあり得ます。


(キ)あぐらをかくと下肢が痛い(膝痛・股関節痛など)。
下肢の内側の筋肉を伸ばしにくくなります。肝は下肢の内側(横)を主(つかさど)ります。不通則痛(=通ぜざれば すなわち痛む)です。


(ク)脚を組むと下肢が痛い(膝痛・股関節痛など)。
下肢の外側の筋肉を伸ばしにくくなります。胆は下肢の外側(横)を主(つかさど)ります。


(ケ)消化器に影響が出やすい。
五行論において、肝は脾(消化器)を剋します。肝木→脾土の相剋関係といいます。ストレスで神経性胃炎になるのはその例です。脾虚タイプのような症状が出る場合があります。


(コ)ストレスで吐き気がする。
上と同じ意味です。


(サ)情緒変動に大きく左右される。
肝は情緒を主(つかさど)ります。メンタルの症状に陥る人もいます。


(シ)眼症状がある(眼精疲労・目のかすみ等)。
目は肝の竅(あな)といいます。(五官


(ス)気が短くせっかち。
肝の志は怒です。イライラ・ヒステリーなど。

(セ)神経質で繊細。


(ソ)口が苦いときがある。
肝・胆が関わっています。



(養生法)
養生に勝る健康法はありません。このタイプに必要な養生法を挙げてみました。

(ア)下肢を使う運動を行う。
下肢を動かすことにより、気が動き滞りが解消される場合があります。

体力がある人:公共の体育館などで下半身トレーニング、ランニング
普通に運動できる人:歩く、自転車、水泳
体力が低下している人:水中をゆっくり歩く、何かに捕まって歩く
起き上がれない人:寝たままの状態で自転車こぎストレッチ、足の指を動かすetc


(イ)22:00以前に就寝。
21:00頃〜5:00頃までの間、眠りにつくことにより、心(しん)が休むことができて腎(じん)が活性化するため、自然治癒力を賦活できます。「肝腎同源」


(ウ)嗜好品は控えめに。
タバコ、アルコール、カフェインなどは控えめに。


(エ)酸っぱいものを適度に飲食する。
酸味を適度に摂取すると、肝を活性化します。摂りすぎに注意しましょう。


(オ)朝食は軽めに。
朝は肝が旺盛に働きます。その時間帯にたくさん食べて胃腸に負担をかけると、肝が旺盛に働きません。肝を旺盛に働かせるためには、少なめが良いでしょう。


(カ)脂肪はほどほどに。
甘味や脂肪は肝・胃腸に負担をかけます。ほどほどにしましょう。


(キ)朝は早めに起きる。
朝の東からの大気を吸うと、肝が活性化します。遅寝も睡眠不足も、あまり良くありません。


(ク)肝に効く飲食物を摂る。
小豆、黒豆、ナス、クコの実、キクラゲ、カボチャ、小松菜、ごま、椎茸、春菊、イカ、ウナギ、エビ、サバ、卵、セロリ、ほうれん草、トマト、モヤシ等。


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