セルフ・ケアで可動域を広げられる可能性を探る
(前腕を動かすと痛いために可動域が制限される場合)

本ページをご覧になる前に、まず、こちらのページの内容を理解してください。

首・肩・肘・腰・股関節・膝・足首等の(痛みなどによる)可動域の制限ついては、セルフ・ケアにより動かせる範囲を広げられることがあります。

例1 内側に捻(ひね)ると痛いために可動域が制限される場合

例2 外側に捻(ひね)ると痛いために可動域が制限される場合

例3 伸ばすと痛いために可動域が制限される場合

例4 曲げると痛いために可動域が制限される場合

よくある疑問点

例1 右前腕を内側に捻(ひね)ると痛むために可動域が制限される場合
※前へならえの状態から、掌(てのひら)を下に向けるのと同じ動作
(痛む部位は肘・手首・肩などケースバイケース)
※どこが痛いかではなく、どういう体勢で痛いかに焦点を当てて考えるのが東洋医学です。



(考え方)
右前腕を内側に捻(ひね)ることができない右前腕の前面を伸ばせない右上肢の前面を伸ばせない(※よくある疑問点1を参照)右上半身の前面を伸ばせない右側の上半身の前面を通っているエネルギーのルート(経脈)にトラブルが発生している手の太陰肺経または手の陽明大腸経ツボは右上肢の 太淵(たいえん) 尺沢(しゃくたく) 二間(じかん) 曲池(きょくち) のうち、いずれか1つ。

(金属粒の貼付)
右上肢の 太淵(たいえん) 尺沢(しゃくたく) 二間(じかん) 曲池(きょくち) のツボのうち、いずれか1つのツボずつに金属粒を貼付して、可動域が広がるか否かを検証する(一度に複数のツボに貼らない)可動域が広がる場合、すぐにその場で分かる

すぐにその場で可動域が広がった場合、金属粒を貼付したまま、1〜2分間程度 放置したら剥(は)がす(これを毎日1回ずつ行う)。

※例として
右手の太淵(たいえん)「×」放置せずに剥(は)がす
  
右肘の尺沢(しゃくたく)「×」放置せずに剥(は)がす
  
右肘の曲池(きょくち)「×」放置せずに剥(は)がす
  
右手の二間(じかん)「〇」左手の二間(じかん)に貼付したまま、1〜2分間程度 放置したら剥(は)がす。※貼付する分数ついては、ご自分の身体の調子と相談しながら長短を調節してください。
  
  終了

左前腕の可動域制限がある場合は、左上肢のツボが対象になります。

(※注意点)

〇貼ってすぐに可動域が広がらない場合、貼付し続けても効果は期待できません。
〇可動域が広がった場合でも、金属粒を貼付したまま長時間置いておくと、効果がなくなるなどのリスクを排除できません。
〇金属粒ではなく、刺さる鍼がついている絆創膏のようなものを貼った場合、リスクが高くなりますのでご注意下さい。
〇市販のお灸で行う場合でも、多少のリスクはありますのでご注意ください。
〇1日1回以上、行わない方が無難です。

例2 左前腕を外側に捻(ひね)ると痛むために可動域が制限される場合
※前へならえの状態から、掌(てのひら)を上に向けるのと同じ動作
(痛む部位は肘・手首・肩などケースバイケース)
※どこが痛いかではなく、どういう体勢で痛いかに焦点を当てて考えるのが東洋医学です。

(考え方)
左前腕を外側に捻(ひね)ることができない左前腕の後面を伸ばせない(※よくある疑問点2を参照)左上肢の後面を伸ばせない→左上肢の後面を通っているエネルギーのルート(経脈)にトラブルが発生している上半身の後面を通っているエネルギーのルート(経脈)にトラブルが発生している手の少陰心経または手の太陽小腸経ツボは左側の 少衝(しょうしょう) 神門(しんもん) 後渓(こうけい) 小海(しょうかい) のうちいずれか1つ。

(金属粒の貼付)
左上肢の 少衝(しょうしょう) 神門(しんもん) 後渓(こうけい) 小海(しょうかい) のツボのうち、いずれか1つのツボずつに金属粒を貼付して、可動域が広がるか否かを検証する(一度に複数のツボに貼らない)→可動域が広がる場合、すぐにその場で分かる。

すぐにその場で可動域が広がった場合、金属粒を貼付したまま、1〜2分間程度 放置したら剥(は)がす(これを毎日1回ずつ行う)。

※例として
左側の少衝「×」放置せずに剥(は)がす
  
左側の神門「×」放置せずに剥(は)がす
  
左側の後渓「×」放置せずに剥(は)がす
  
左側の小海「〇」左側の小海に貼付したまま、1〜2分間程度 放置したら剥(は)がす。※貼付する分数ついては、ご自分の身体の調子と相談しながら長短を調節してください。

右前腕の可動域制限がある場合は、右上肢のツボが対象になります。

(※注意点)
「例1右前腕を内側に捻(ひね)ると痛むために可動域が制限される場合」の注意点と同じ

例3 右肘を伸ばすと痛むために可動域が制限される場合
(痛む部位は肘・手首・肩などケースバイケース)
※どこが痛いかではなく、どういう体勢で痛いかに焦点を当てて考えるのが東洋医学です。

(考え方)
右上肢の側面(内側)が伸びる体勢で痛む右上半身の側面(内側)を伸ばせない上半身の側面(内側)を通っているエネルギーのルート(経脈)にトラブルが発生している→手の厥陰心包経ツボは右上肢の 大陵(だいりょう) 中衝(ちゅうしょう) のうち、どちらか1つ。

(金属粒の貼付)
右上肢の 大陵(だいりょう) 中衝(ちゅうしょう) のツボのうち、いずれか1つのツボずつに金属粒を貼付して、可動域が広がるか否かを検証する(一度に複数のツボに貼らない)可動域が広がる場合、すぐにその場で分かる


すぐにその場で可動域が広がった場合、金属粒を貼付したまま、1〜2分間程度 放置したら剥(は)がす(これを毎日1回ずつ行う)※貼付する分数ついては、ご自分の身体の調子と相談しながら長短を調節してください。

※例として
右手の大陵(だいりょう)「×」放置せずに剥(は)がす
  
右手の中衝(ちゅうしょう)「〇」中衝(ちゅうしょう)に貼付したまま、1〜2分間程度 放置したら剥(は)がす。

左肘の可動域制限がある場合は、左上肢のツボが対象になります。

(※注意点)
「例1右前腕を内側に捻(ひね)ると痛むために可動域が制限される場合」の注意点と同じ

例4 右肘を曲げると痛むために可動域が制限される場合
(痛む部位は肘・手首・肩などケースバイケース)
※どこが痛いかではなく、どういう体勢で痛いかに焦点を当てて考えるのが東洋医学です。

(考え方)
右前腕の側面(外側)が伸びる体勢で痛む上半身の側面(外側)を伸ばせない上半身の側面(外側)を通っているエネルギーのルート(経脈)にトラブルが発生している手の少陽三焦経ツボは右側の 中渚(ちゅうしょ) 天井(てんせい) のうち、どちらか1つ。

(金属粒の貼付)
右側の 中渚(ちゅうしょ) 天井(てんせい) のツボのうち、いずれか1つのツボずつに金属粒を貼付して、可動域が広がるか否かを検証する(一度に複数のツボに貼らない)可動域が広がる場合、すぐにその場で分かる。


すぐにその場で可動域が広がった場合、金属粒を貼付したまま、1〜2分間程度 放置したら剥(は)がす(これを毎日1回ずつ行う)

※例として
右手の中渚(ちゅうしょ)「×」放置せずに剥(は)がす
  
右肘の天井(てんせい)「〇」天井に貼付したまま、1〜2分間程度 放置したら剥(は)がす。※貼付する分数ついては、ご自分の身体の調子と相談しながら長短を調節してください。

左前腕の可動域制限がある場合は、左上肢のツボが対象になります。

(※注意点)
「例1右前腕を内側に捻(ひね)ると痛むために可動域が制限される場合」の注意点と同じ

よくある疑問点
(疑問点1)
前腕を内側に捻っても、上肢(前面)は伸びてないと思いますが?

(回答1)
 手を後ろに回した状態で前腕を内側に捻ると、上肢の前面(特に前腕)が伸びるのが分かりやすくなります。
 手が後側にある状態で、腕全体をできる限り肩甲骨の方に近づけてから(後側に上げてから)内側に捻るほど、上肢(前面)が伸びていることが分かりやすくなります。

    


(疑問点2)
前腕を外側に捻っても、上肢(後面)は伸びてないと思いますが?

(回答2)
「前へならえ」の状態から掌(てのひら)を上側に向けると、上肢(後面)が伸びるのが分かりやすくなります。


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